トレイダーズ証券のFX専門会社である LIGHT FX が2023年6月26日(月)からはじめた LIGHTペア通貨の取り扱いで LIGHT FX 会社1社のみでスワップポイントのサヤ取りができるようになりました!!
通常のサヤ取りと比べて格段に安全に利益を獲得できます。
その取引方法について、詳しく解説します。
(サヤ取りが自分に合うかどうかわからない人は、まとめを先に読んでみてください)
通常の「サヤ取り」と「LIGHT FX」会社1社のみを使ったサヤ取りの違い
通常の「サヤ取り」とは
FXのスワップによるサヤ取りは、異なるFX会社で同じ通貨ペアを売買し、スワップポイントの差額(金利差)を利益とする手法です。例えば、スワップポイントが高い会社で買い、低い会社で売ると、その差額が利益になるということです。
スワップポイントは、FX会社ごとに任意に決められるので、FX会社ごとにスワップポイントの大きさが違ってきます。
このサヤ取りを成立させるためには、異なるFX会社が提供する+(プラス)と-(マイナス)のスワップポイントの差益がプラスになる必要があります。普通、同じFX会社内であれば、+スワップより-スワップポイントの方が大きいため、異なるFX会社でサヤ取りをしなければ成立しないです。
例えば、それぞれ同じ通貨ペアの同じ通貨量で、FX会社Aで「買い」の新規取引をし、FX会社Bで「売り」の新規取引をすると、為替差益のリスクを無くし、2社のFX会社が提供する+と-スワップポイントの差益で利益を安全に獲得することができます。
各FX会社が提供するスワップポイントの違いはこちらから確認できます。2社間でサヤ取りする時は、月毎、半年毎、年間のスワップポイントから各FX会社が提供するスワップポイントの傾向を確認してサヤ取りするための適切な通貨ペアを決めるようすると良いです。
メリット
- 比較的安全に利益を得ることができる。
- 為替変動による損失がほぼ発生しない。
デメリット
- 2社のFX会社を使用する必要があるため資金が分散する。また、資金管理に手間がかかる。
- 2社のFX会社のスワップポイントの変動によりマイナスに反転しまうことがある。
- 2社の為替変動は連動するが、FX会社によって変動幅が違うため、損失が大きくなることがある。
- レバレッジが高い状態で取引をする場合、為替の急な変動によって片側のFX会社の取引が強制ロスカットされてしまうことがある。
- レバレッジが低い状態で取引をする場合、安全に取引はできるが、取引通貨量も少なくなるため利益が減る。
「LIGHT FX」会社1社のみを使った「サヤ取り」とは
LIGHT FX の Lightペアを使うことによって、LIGHT FX の1社だけでスワップポイントのサヤ取りができてしまいます。つまり、同じFX会社内の同じ通貨ペアで+スワップが-スワップポイントを上回っている通貨ペアがあることになります。
「LIGHTペア」とは?
LIGHTペアとは、LIGHT FX の一部の通貨ペアで通常の通貨ペアより高スワップポイント、低スプレッドに設定されている特別な通貨ペアのことです。(出典:LIGHT FX 公式サイト)
対象の通貨ペアは、次の12個になります。(⑦トルコリラ/円はレバレッジが10倍です。その他は25倍です。)
①米ドル/円(USDJPY)
②ユーロ/円(EURJPY)
③ポンド/円(GBPJPY)
④豪ドル/円(AUDJPY)
⑤ニュージーランドドル/円(NZDJPY)
⑥南アフリカランド/円(ZARJPY)
⑦トルコリラ/円(TRYJPY)
⑧メキシコペソ/円(MXNJPY)
⑨チェココルナ/円(CZKJPY)
⑩ハンガリーフォリント/円(HUFJPY)
⑪ユーロ/米ドル(EURUSD)
⑫ポンド/米ドル(GBPUSD)
※⑨⑩は2023年12月18日から追加された通貨ペアです。
しかし、LIGHTペアには次のような制限があります。
- 1取引の最大発注数量は20Lot(20万通貨)まで。
- 売り買いそれぞれの上限が通貨ペア毎に500Lot(500万通貨)まで。
上記のようにスワップポイント、スプレッドで優遇されているのがLIGHTペアですが、優遇されていない通常ペアも存在するので、これを利用してスワップポイントのサヤ取りを LIGHT FX会社1社で行なうことができます。
通常ペアとは、LIGHTペア以外の通貨ペアのことです。
(注) LIGHTペアと通常ペアで、同じ通貨ペアの買いと売りの取引をしても両建てとして扱われません。LIHGT FX ではLIGHTペアと通常ペアでの同じ通貨ペアの取り扱いは、別々の通貨ペアとして扱われます。例えば、LIGHTペアで「米ドル/円」を買いで1万通貨を新規取引、通常ペアで「米ドル/円」を売りで1万通貨を新規取引した時は、両建ての場合は、同じ通貨なので、通貨量が多い方の証拠金だけで良いです。しかし、今回の場合、両建てとして扱われないので、それぞれで証拠金が必要になります。ご注意ください。
メリット
- 2社で行なうサヤ取りよりも為替変動による損失が発生しない。
- 1つのFX口座で資金管理ができる。
- 強制ロスカットがされにくい。
デメリット
- LIGHT FXのスワップポイントの変動によりマイナスに反転しまうことがある。
- LIGHTペアの取引に制限がある。
「LIGHT FX」での「サヤ取り」の取引方法
サヤ取りをする時は、次の①~③の手順を押さえることで設定できるので参考にしてください。
①取引する通貨ペアが、翌日に付与されるスワップポイントを確認してください。
スワップポイントの付与金額は、こちらから確認できます。
LIGHT FXで付与されるスワップポイントは、付与される日の前日の午後6時に発表されます。スワップポイントの付与は午前5時50分です。ですので約12時間前に、次回付与されるスワップがわかります。
この時、LIGHTペアと通常ペアの同じ通貨ペアでスワップポイントの合計がプラスになることを確認してください。プラスになっていればサヤ取りができます。
例えば、「米ドル/円」を取引するとして、翌日に付与されるLIGHTペアの買いスワップポイントが100円、通常ぺアの売りスワップポイントが-70円だったとします。この場合、合計(差益)で+30円になるのでサヤ取りは成立します。
②入金額から、取引通貨量を決める。
③LIGHTペアと通常ぺアで、同じ通貨ペア、同じLot数(通貨量)を、それぞれで売買が逆になるように取引します。LIGHTペアは1取引の発注数量が最大20Lotまでとなっていますので20Lot以下に設定してください。
短時間でサヤ取りを実行
サヤ取りをする時は、できるだけ短時間で買いと売りをすることで、スプレッド分だけの手数料で取得できます。
※1つ前の発注画面
「サヤ取り」おすすめの通貨ペアの条件
サヤ取りにおすすめの通貨ペアの条件は、
① スプレッドが低いこと。
② +と-のスワップポイント差益でプラスが、より大きいこと。
③「手数料の支払い期間」が短いこと。
です。③の「手数料の支払い期間」とは、新規取引する時に、スプレッド分の手数料がかかります。この手数料を日々入ってくるスワップポイント差益で、支払い終えるまでの期間のことです。
おすすめの通貨ペアは変動しますので、最新の情報はこちらから確認してください。
手数料支払い期間の計算方法
「手数料支払い期間」は、次の計算式で算出することができます。
計算例【対日本円の場合】
「米ドル/円」を取引するとして、翌日に付与されるLIGHTペアの買いスワップポイントが100円、通常ぺアの売りスワップポイントが-80円だったとします。この場合、合計(差益)で+20円になります。
「米ドル/円」のLIGHTペアのスプレッドは0.18Pips、通常ペアのスプレッドは0.20Pipsです。買いと売りの取引が同時に成立した場合、それぞれ0.18Pips(0.0018円/1通貨)と0.20Pips(0.0020円/1通貨)のスプレッド(手数料)を支払うことになります。
これが、買いと売りそれぞれが1万通貨の場合、買いで18円(10000通貨×0.0018円/1通貨)、売りで19円(10000通貨×0.0020円/1通貨)手数料がかかることになるので、合計38円分の手数料がかかります。
ですので、1万通貨あたり差益で、1日目が20円、2日目も同じ差益だとすると、2日目で手数料の回収が完了して、それ以降が利益になります。
計算例【対ドルの場合】
「ユーロ/米ドル」「ポンド/米ドル」など対日本円以外の場合でも、基本的な計算式は同じなのですが、スプレッドの計算がドルベースになるので、最後に円換算する必要があります。
例えば、「ユーロ/米ドル」を取引するとして、翌日に付与されるLIGHTペアの買いスワップポイントが-90円、通常ペアの売りスワップポイントが+100円だったとします。この場合、合計(差益)で+10円になります。
「ユーロ/米ドル」のLIGHTペアのスプレッドは0.28Pips、通常ペアのスプレッドは0.30Pipsです。買いと売りの取引が同時に成立した場合、合計0.58Pips(0.000058ドル/1通貨)のスプレッド(手数料)を支払うことになります。
これが、買いと売りそれぞれ1万通貨の場合、合計0.58ドル分(10000通貨×0.000058ドル/1通貨)の手数料がかかります。
仮に「米ドル/円」の為替が100円の時、0.58ドル × 100円/ドル = 58円 の手数料がかかっていることになります。(「米ドル/円」が150円の時は、87円になります。)
ですので、1万通貨あたり差益で1日目で10円、2日目以降も同じ差益だったとすると、6日目で手数料の回収が完了して、それ以降が利益になります。
決済の方法
決済の方法も新規取引の方法と同様、PCとスマホアプリを使うことで買いと売りを同時に決済することができます。
管理人が決済をするタイミングは、スワップポイント差益がマイナスに反転した時か、現在より利益率が高い通貨ペアに入れ替える時になります。
まとめ
より安全で資金効率が良い LIGHT FX会社の1社で行なうサヤ取りの方法について解説しました。
一見面倒のように見えますが、セットしてしまえば、毎日18時以降に翌日のスワップポイントが公表されるので、それを確認すれば良いだけです。
スワップ差益がマイナスでなければ、そのまま維持、マイナスになっていれば決済するかの判断をします。
通常のサヤ取りよりかなり有利に取引ができます!! 安全性が高く、利益を得られる可能性がかなり高いです。
管理人は株取引や他のFX取引用にストックして直ぐに使わない現金については、このようなサヤ取りをしています。理由は、銀行の金利より遥かに良いからです。また、日本のFX会社なので信託保全により安全に資金が管理され、更に、資金の移動に手数料がかからず、LIGHT FX会社への入金は即時、銀行への出金は翌日には完了するなど資金をスムーズに動かすことができます。
手堅い安全な資産運用方法の一つといえますので、皆さんも是非やってみてください。
LIGHT FX は、通常のFX取引をしても低スプレッド、高スワップポイントの優秀なFX会社です。まだ口座をお持ちでない方はこちらから口座開設ができます。
詳細はコチラ
管理人の小言。。
管理人は2023年7月に「米ドル/円」でサヤ取りをしていましたが、7月後半にスワップポイント差益が+から-に反転したためサヤ取りポジションは全て決済しました。
その時、PCとスマホアプリで同時決済するようにしたのですが、通常ぺアの売りポジションは決済できたのですが、LIGHTペアの買いポジションが決済できずに困りました。
原因は、20Lot以上の決済だったためです。
時間が経つと通貨ペアの価格も変動するので、それまでの利益が減る可能性があります。この時は、モタモタ決済の操作をしている間に、プラスの方にいったので良かったのですが、皆さんは気をつけてくださいね。
LIGHTペアの1回でできる新規取引と決済は、20Lotまでですよ!!